"特別な小物入れ"
 
ふっくらとした、焼きたてのパンの様な佇まいのケース。
しっかりと自立し、蓋をかぶせるタイプ
なので机の上に置いておくのに向いています。
筆記具や眼鏡、そしてパイプなど好きなものを入れて机の上に
置いておくだけでちょっと贅沢な気分に。
このふっくらとしたフォルムは、
全てのパーツに3.5mmと極厚の革を使っているから。
3.5mm厚の革は普段、ビジネスバッグや鞄の持ち手やストラップ、
取手の芯など負荷のかかる部分によく使っていて、
主役にもなるけれど大事な縁の下の力もち
として活躍してくれている革です。
小物でしかもメインで使われることは稀で、
それを全パーツに使うことで
他にはないこのフォルムに仕上がりました。
薄くて軽く持ち運びやすいという、
現代の実用性からはかけ離れているけれど
それとはまた別の部分で生活を豊かにしてくれるアイテムです。
 
「旅の思い出と、Amazonia（アマゾニア）」
 
お店をオープンしてすぐの頃。
Amazoniaの3.5mmの革を見ていたら、
イタリア、アマルフィのレストランで見かけた、
テラス席に座って気持ち良さそうにパイプを
ぷかぷかと吸っているおじいさんを思い出した。
あのおじいさんの使っていたパイプケースが、なんか格好良かったなぁ、と。
この革であの時のパイプケースを作ってみたら面白いかも！
それがきっかけでできたのが、この”コッペンケース”です。
実際にどんなケースだったかははっきりとしないし、
出来たものは全く違うものの様な気がするけれど
この肉厚なふっくらとしたケースに触れると、
どこかゆるりとした気持ちで海辺の街の
気持ちの良い雰囲気を感じることができる。
受け取った人にも、そんな少し力の抜けた気持ちになってもらえたら嬉しいです。